無題ドキュメント 38
君の名は?
「まるで三つ子だね!!」

連絡を受けたパパは、驚いたそうだ。

丁度、雪が降っていたから私の名前は天花(粉雪)

ニックネームはシッカ。これ、結構気に入ってるの。

何故?シッカなのかはまた今度。

パパが驚いていた頃、雪が舞う空は不思議な琥珀色をたたえ光り輝いていた。

だから、従兄弟の名前は琥珀。

そして、もう一人の従兄弟、湧泉音(ゆいね)・・・・・は?

「・・・・・こんこんと・・・泉のように・・・音が・・・湧き出る・・・」

さすが芸術家のパパ!なんて素敵なの。

「・・・・それは・・・・表向き・・・温泉好きの父親が・・・かけ流しの湯に・・・・」

「かけ流しの?お湯に・・・?」

「・・・・感動・・・・した・・・」

挙句?で?湧泉音??ってほんとにい~????

「・・・・・ゆいねなんて・・・長い・・・・・めんどくさい」

まあね、私達もつい言っちゃうよね湧音(ゆね)って・・・・・



「ゆね!ゆねったら」

シッカの半場呆れた声で目が覚める。

「そろそろ起きなさいよ」

・・・・・・そうだ。ここは自分の部屋じゃない。

寝ているのは二段ベッドの上。目の前に天井がある見慣れない光景が拡がる朝。

はあ・・・涌泉音は深い溜息と共に横を向く。

朝風呂・・・・・行こ・・・・

・・・飯・・・後で・・・・・・

しかし、天井に向き直った湧泉音は、再びまどろみの中に入っていく。