君の名は? |
「まるで三つ子だね!!」 連絡を受けたパパは、驚いたそうだ。 丁度、雪が降っていたから私の名前は天花(粉雪) ニックネームはシッカ。これ、結構気に入ってるの。 何故?シッカなのかはまた今度。 パパが驚いていた頃、雪が舞う空は不思議な琥珀色をたたえ光り輝いていた。 だから、従兄弟の名前は琥珀。 そして、もう一人の従兄弟、湧泉音(ゆいね)・・・・・は? 「・・・・・こんこんと・・・泉のように・・・音が・・・湧き出る・・・」 さすが芸術家のパパ!なんて素敵なの。 「・・・・それは・・・・表向き・・・温泉好きの父親が・・・かけ流しの湯に・・・・」 「かけ流しの?お湯に・・・?」 「・・・・感動・・・・した・・・」 挙句?で?湧泉音??ってほんとにい~???? 「・・・・・ゆいねなんて・・・長い・・・・・めんどくさい」 まあね、私達もつい言っちゃうよね湧音(ゆね)って・・・・・ 「ゆね!ゆねったら」 シッカの半場呆れた声で目が覚める。 「そろそろ起きなさいよ」 ・・・・・・そうだ。ここは自分の部屋じゃない。 寝ているのは二段ベッドの上。目の前に天井がある見慣れない光景が拡がる朝。 はあ・・・涌泉音は深い溜息と共に横を向く。 朝風呂・・・・・行こ・・・・ ・・・飯・・・後で・・・・・・ しかし、天井に向き直った湧泉音は、再びまどろみの中に入っていく。 |